和名 | サイゴクヒメハナカミキリ | ||
学名 | Pidonia (Pidonia) falcata Kuboki, 1997 | ||
名称由来 | |||
分布 | 本州(広島)、四国(徳島、愛媛)、九州 | ||
寄生植物 | 未知 | ||
標本処理 | 亜硫酸? 酢酸エチル〇 | ||
length | 6.9-9.3mm | 同定のヒント | 幼虫 |
2015年6月7日 徳島県 生体提供:中島省吾氏
西日本から採集されたPidonia属の新種、Pidonia
falcataサイゴクヒメハナカミキリは、
従来Pidonia chairoヤノヒメハナカミキリと混同されてきたが、 雄交尾器の中葉片がより強く鎌形に湾曲すること、
雌の上翅の3つの側紋が連結すること、雄の末端節腹板の側縁角が角張り、中央が三角形に切れることなどで区別できる。
中国地方西部、四国、九州に分布するPidonia falcataは、紀伊半島高所、中部地方以北に分布する
Pidonia chairo、山梨県大菩薩一帯に分布するPidonia
himehanaとともに、Pidonia属の中で一つの種群を構成する。
広島県佐伯郡の三坂山には、ヤノヒメハナカミキリ種群の2種が生息する。
それらはPidonia himehanaに近縁な未記載種と今回記載したPidonia falcataである。
文献:Elytra,Tokyo,25(1):25-29,May.15,1997